東京都

Tokyo

東京都は大都市でありながら、都市農業として小松菜やほうれん草などの葉物野菜が生産されている。また伊豆諸島や小笠原諸島では亜熱帯の農産物も栽培される

有名な農産物

江戸東京野菜(亀戸大根・練馬大根など)

東京都農林水産振興財団が認定する「江戸東京野菜」は、江戸・明治時代に東京周辺で栽培されていた在来種野菜の総称で、2024年時点で40品種以上が登録されている。亀戸大根・練馬大根・馬込半白きゅうり・品川かぶなど多様な品種が含まれ、都内の農家や料理人が連携して保存・普及活動を続けている。希少性から高級飲食店での採用も増えている。

あしたば(明日葉)

伊豆諸島(八丈島・三宅島など)を中心に栽培される多年草の野菜で、独特の苦みと香りが特徴。島の温暖な気候を活かした露地栽培で周年収穫でき、天ぷら・おひたし・青汁の原料として利用される。本土では入手できる機会が限られるため、島を訪れた際の土産品としても人気がある。

小笠原のパッションフルーツ

小笠原諸島の亜熱帯気候を活かして栽培されるパッションフルーツは、甘酸っぱい濃厚な香りと豊かな酸味が特徴。輸送コストがかかるため本土では高単価で流通し、東京都内の高級スーパーや贈答品として取り扱われることが多い。パパイヤ・アセロラなど他の熱帯果実とともに、小笠原農業の象徴的な産品となっている。

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東京都の気候と農業

東京都は本州中央部の関東南部に位置する都市部と、伊豆諸島・小笠原諸島という二つの島嶼地域から構成される。都内の西部・多摩地域は丘陵地が広がり、練馬区・江戸川区・葛飾区など東部低地の農地では都市近郊農業が今も継続する。練馬区は都市農業の象徴的な地域で、練馬大根を始めとする江戸東京野菜の保存と再評価の取り組みが活発だ。多摩地域では梨・ぶどう・柿などの果樹栽培が行われ、市民農園・観光農園が都民の食体験の場として機能している。島嶼部では気候が大きく異なり、伊豆諸島(八丈島・三宅島・大島など)は温暖で、あしたば(明日葉)の産地として知られる。小笠原諸島は亜熱帯・熱帯性気候で、パッションフルーツ・パパイヤ・アセロラなど本州では栽培困難な熱帯果実が生産される。小笠原のパッションフルーツは希少性と輸送コストから高単価で流通し、贈答品として一定の需要がある。都内農業の産出額は他県と比較すると小規模だが、文化的・歴史的価値を持つ江戸東京野菜の保存と、農業体験・教育農業という新たな都市農業の形が注目されている。

出典:農林水産省 令和5年作物統計、気象庁

東京都の農業の特徴

東京都の農業が持つ最大の特異性は、同一の都道府県内に温帯都市農業・島嶼温帯農業・亜熱帯農業という三つの異なる農業生態系が共存している点にある。練馬区の畑で江戸東京野菜を守る都市農家、八丈島であしたばを栽培する島の農家、小笠原でパッションフルーツを育てる熱帯農家は、同じ「東京都」という行政単位に属しながら全く異なる農業環境に置かれている。江戸東京野菜の取り組みは、消えかけた在来品種を現代の食文化に接続しようとする試みで、農業の生産機能だけでなく文化的保存機能という側面を都市農業に付与している。規模の経済では他県に及ばないが、希少性・ストーリー性・地域性という付加価値軸では独自のポジションを確立しつつある。大消費地としての東京が、同時に生産地でもあるという二重性は、産地から食卓までの距離をゼロに近づける可能性を持っており、都市農業のモデルとして国内外から注目が集まっている。

生産食材ランキング

主要食材の生産推移

上位5食材の生産量推移(2018-2023)

こまつな
かつお
かに
カリフラワー
まぐろ

出典: 農林水産省 作物統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査(2018-2023年)

東京都区部の消費傾向

旬カレンダー

食材 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
こまつな
かつお
かに
カリフラワー
まぐろ
オクラ
かぶ
ほうれん草
にんじん
さといも
ブロッコリー
いか
キャベツ

※旬の時期は主に国産露地栽培の出回り時期を基準にしています

よくある質問

江戸東京野菜はどこで買えますか?

江戸東京野菜は都内の一部直売所・農産物マルシェ・高級スーパーで入手できます。練馬区・江戸川区・世田谷区などのJA農産物直売所や農家直営の直売所、東京都農林水産振興財団が連携する飲食店でも扱いがあります。品種によって取り扱い農家が限られるため、旬の時期に合わせた入手が確実です。

小笠原のパッションフルーツはどこで購入できますか?

小笠原産パッションフルーツは竹芝桟橋の島内産品売り場や小笠原村の農家直送通販で購入できます。東京都内では一部の高級食料品店・デパ地下でも取り扱いがあります。旬は初夏から夏(5〜8月)を中心で、電照栽培の早出し品は3〜4月から出荷されます。

八丈島のあしたばとはどんな野菜ですか?

あしたば(明日葉)は伊豆諸島を原産とするセリ科の多年草で、独特の苦みと緑色が特徴の島野菜です。天ぷら・おひたし・炒め物のほか、青汁の原料としても使われます。八丈島を訪れた際の直売所や、竹芝桟橋の島産品売り場で購入できます。

出典:農林水産省 令和5年作物統計/文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/気象庁 過去の気象データ。生産量データは2023年の値を使用しています。

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