栃木県

Tochigi

栃木県は「いちごの聖地」として知られ、生産量・品質ともに日本トップクラス。豊富な日照と肥沃な関東平野の土壌を活かしたいちごハウス栽培が盛ん。県内では冬から春にかけていちご狩りが楽しめる観光農園が多い

いちご 全国1位

有名な農産物

とちおとめ・スカイベリー(いちご)

栃木県は2023年産いちご産出額で全国1位を継続。「とちおとめ」は酸味と甘みのバランスが特徴の定番品種で、「スカイベリー」は大粒・高糖度・美しい形が評価されるプレミアム品種。県内では約1,300経営体のいちご農家が栽培し(2020年農林業センサス)、12月〜5月に旬を迎える。観光いちご園での摘み取り体験も人気が高い。

かんぴょう

栃木県は2023年産かんぴょう産出量で全国シェアの95%以上を占める唯一の主産地。夕顔の実を薄く削いで乾燥させた伝統加工食品で、壬生町・下野市周辺が中心産地。恵方巻・太巻き寿司の具材として全国的に流通しており、低カロリーで食物繊維が豊富な食材として改めて注目されている。

とちぎ和牛

栃木県産の黒毛和種を県内肥育し、(公社)日本食肉格付協会の格付でA・Bの4等級以上に格付けされた牛肉のみが「とちぎ和牛」を名乗れる。霜降りの細かさと柔らかな肉質で関東の和牛市場で高い評価を得ており、宇都宮市や東京の高級飲食店に出荷される。那須高原の恵まれた飼育環境が肉質の安定につながっている。なお交雑種を含む別ブランド「とちぎ霧降高原牛」は2等級以上の異なる基準を持ち、とちぎ和牛とは別系統のブランドとして管理されている。

栃木県のブランド品種

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栃木県の気候と農業

栃木県は関東地方の北端に位置し、三方を山地に囲まれた内陸県だ。那須岳・日光連山などの山岳地帯が北・西の冷気を受け止め、県南部の平野部は夏に高温になりやすい一方、冬は冷え込みが厳しい。この寒暖差がいちご栽培の好適条件を生む。鬼怒川・那珂川・渡良瀬川などの河川が南流して肥沃な沖積地を形成し、水稲・麦・大豆の作付面積も広い。宇都宮市周辺の台地では砂質壌土を活かした施設園芸が発展し、とちおとめ・スカイベリーといったいちごブランドの主産地となっている。那須塩原市周辺は牧草栽培に適した気候で、関東有数の酪農産地として知られ、生乳生産量は全国上位を維持する。那須高原を中心とした観光農業も盛んで、観光いちご園・チーズ工房など体験型の農業施設が充実している。また、下野市・小山市周辺はかんぴょうの伝統産地で、独特の加工技術が現在も継承されている。

出典:農林水産省 令和5年作物統計、気象庁

栃木県の農業の特徴

栃木県の農産物の構造的な特徴は「いちご一強」ではなく、いちごが稼ぐブランド力の陰で、かんぴょうという全国唯一といえる特殊産品が共存していることにある。かんぴょうは全国シェアの95%以上を栃木県が担い、事実上の独占産地だ。しかしその認知度は主に業務用・加工用の流通経路に依存してきたため、消費者が産地を意識する機会は少なかった。近年は健康志向の高まりや食物繊維への関心から、乾物食材としての再評価が進んでいる。一方でいちごは「とちおとめ」から「スカイベリー」へと品種更新を重ねることで、産地のブランド高度化を続けてきた経緯がある。内陸県でありながら東北・関東の中継点という地理的優位性を持ち、物流面での競争力も高い。高原酪農と水田農業が同一県内に存在する多層的な農業構造が、栃木県の産地としての安定性を支えている。

生産食材ランキング

主要食材の生産推移

上位5食材の生産量推移(2018-2023)

いちご
にら
アスパラガス
さといも

出典: 農林水産省 作物統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査(2018-2023年)

宇都宮市の消費傾向

旬カレンダー

よくある質問

栃木のいちごの旬はいつですか?

栃木県産いちごは12月〜5月が出荷シーズンで、特に1〜3月が最盛期です。「とちおとめ」は全国のスーパーに広く流通し、「スカイベリー」は百貨店や産直サイトで贈答用としても人気があります。県内では観光いちご園での摘み取りも楽しめます。

かんぴょうはどこで作られていますか?

かんぴょうの生産量は栃木県が全国の95%以上を占めており、壬生町・下野市が中心産地です。夏に夕顔を収穫し、薄く削いで乾燥させる伝統的な加工が今も続けられています。道の駅や地元スーパーで産地品が購入できます。

とちぎ和牛とは何ですか?

とちぎ和牛は栃木県内で肥育された黒毛和種のうち、(公社)日本食肉格付協会の格付でA・Bの4等級以上に該当するブランド和牛です。霜降りの細かさと柔らかな食感が特徴で、宇都宮市の焼肉店や東京の精肉店で取り扱いがあります。なお同じ栃木のブランド牛でも交雑種を含む「とちぎ霧降高原牛」はとちぎ和牛とは別基準・別系統のブランドです。

出典:農林水産省 令和5年作物統計/文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/気象庁 過去の気象データ。生産量データは2023年の値を使用しています。

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