埼玉県
有名な農産物
深谷ねぎ
埼玉県深谷市を中心に栽培されるブランドねぎで、全国的な知名度を持ちます。利根川沿いの低地に広がる沖積土壌で育つ深谷ねぎは、加熱すると甘みが強く出るのが特徴です。埼玉県のねぎ生産量は48,500トンで全国2位。深谷市は「ねぎの里」として、ゆるキャラ「ふっかちゃん」にもねぎがデザインされています。
こまつな
埼玉県は13,000トンのこまつな生産量を誇り、全国2位の産地です。もともと東京都江戸川区小松川が名前の由来ですが、現在は隣接する埼玉県南部が最大の生産地域となっています。カルシウム含有量が野菜の中でも多く(八訂で170mg/100g)、アクが少ないため生食にも向きます。
さといも
埼玉県のさといも生産量は16,600トンで全国1位です。関東ローム層の保水性のある土壌がさといもの栽培に適しており、所沢市・入間市周辺が主な産地となっています。秋から冬にかけての煮物文化を支える食材として、県内各地で栽培されています。
埼玉県の気候と農業
埼玉県は関東平野の中央部に位置し、荒川と利根川の2大水系が県内を流れています。年平均気温は約15℃、年降水量は約1,300mmで、冬は「からっ風」と呼ばれる乾燥した北西風が吹く一方、夏は高温多湿になります。関東ローム層の火山灰土壌が広がる台地部では根菜類やねぎの栽培に適した水はけの良い畑作地帯が形成されています。首都圏に隣接する地理的優位性から、東京都中央卸売市場への輸送距離が短く、葉物野菜など鮮度が求められる品目の都市近郊型産地として発展してきました。県北部の深谷市・本庄市周辺はねぎの一大産地で、県全体のねぎ生産量は48,500トン(全国2位)に達します。南部ではこまつなやほうれん草、ブロッコリーなど多品目の野菜が栽培されており、品目数の多さが埼玉農業の特徴です。
出典:農林水産省 令和5年作物統計、気象庁
埼玉県の農業の特徴
埼玉県の農業は「多品目少量生産型」と表現されることがあります。1都3県約3,700万人の消費地に隣接するため、市場のニーズに合わせて多様な野菜を短いサイクルで出荷できる体制が整っています。ねぎ・ほうれん草・ブロッコリー・こまつな・かぶのいずれも全国2位以内という幅広さは、単一品目に特化した産地とは異なる強みです。近年はブロッコリーの生産量が増加しており、2024年に指定野菜への追加が決定された際にも、埼玉は主要供給県として注目されました。
生産食材ランキング
出典: 農林水産省 作物統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査(2023年)
主要食材の生産推移
上位5食材の生産量推移(2018-2023)
出典: 農林水産省 作物統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査(2018-2023年)
さいたま市の消費傾向
出典: 総務省 家計調査(2024年・二人以上の世帯・さいたま市)
旬カレンダー
よくある質問
埼玉県で有名な野菜は?
深谷ねぎが全国的なブランドとして最も有名です。ねぎの生産量は48,500トンで全国2位。そのほか、こまつな・ほうれん草・ブロッコリー・かぶもそれぞれ全国2位以内の生産量を持ち、多品目にわたって主要産地となっています。
なぜ埼玉ではねぎの栽培が盛んなの?
埼玉県北部の深谷市周辺は、利根川沿い低地の沖積土壌と冬の乾燥した気候がねぎの栽培に適しています。首都圏への近さから鮮度の高いねぎを短時間で市場に届けられることも、産地として発展した要因のひとつです。
埼玉県で生産量全国1位の野菜は?
さといもの生産量が16,600トンで全国1位です。関東ローム層の粘質土壌がさといもの栽培に向いており、所沢市・入間市周辺が主な産地となっています。
出典:農林水産省 令和5年作物統計/文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/気象庁 過去の気象データ。生産量データは2023年の値を使用しています。