三重県
有名な農産物
松阪牛
松阪市周辺で肥育される最高級ブランド和牛で、全国三大和牛の一つとして知られています。対象地域内(松阪市・多気郡・度会郡等)で生まれ育てられた黒毛和種に限定され、松阪牛協議会が個体識別番号による個体管理を徹底しています。松阪牛の特徴は「脂肪の融点が低く、口溶けが良い」とされる霜降り肉で、希少性の高い産地ブランドとして全国の高級店・百貨店に流通しています。
伊勢えび
三重県の伊勢えび漁獲量は全国1位で、熊野灘から伊勢湾口にかけての岩礁地帯が主な漁場です。9月〜4月が漁期で、刺し網漁が主体です。伊勢志摩の外洋に面した岩礁地帯で育つため身が引き締まり、旨みが強いと評価されています。伊勢地方の祭礼・祝い事に欠かせない食材として地域文化にも根付いており、伊勢志摩サミット(2016年)でも提供されました。
あおさのり(ヒトエグサ)
三重県の養殖ヒトエグサ(あおさのり)の生産量は全国1位で、志摩市・伊勢市周辺の英虞湾・的矢湾が主産地です。11月〜3月に養殖され、乾燥あおさとして全国に出荷されます。磯の風味が強く、みそ汁・天ぷらへの利用が中心です。伊勢うどんや伊勢エリアの郷土料理に欠かせない食材で、三重の食文化を代表するアイテムのひとつです。
三重県のブランド品種
三重県の気候と農業
三重県は紀伊半島の東側に位置し、北部の四日市・桑名から南部の尾鷲・熊野まで南北約180kmにわたる細長い地形を持ちます。北部は伊勢平野が広がり伊勢・津周辺で米・野菜・茶の栽培が展開されています。南部の尾鷲・熊野地区は黒潮と紀伊山地の地形効果により年降水量が3,000〜4,000mmに達する全国有数の多雨地帯で、急峻な山地が海岸まで迫る地形です。年平均気温は県内おおむね15〜16℃台で、北部・南部とも温暖で、中部の松阪・度会地方は丘陵地での茶・みかん・牧草地が混在する複合農業地帯です。英虞湾・的矢湾では波が穏やかで栄養豊富な内湾環境を活かした真珠・牡蠣・あこや貝の養殖が発達。伊勢志摩の外洋ではイセエビ漁が行われ、三重県のイセエビ漁獲量は全国1位です。松阪市周辺は和牛の肥育地として松阪牛の産地となっており、農業・漁業・畜産の3つが共存する複合的な食の産地が形成されています。
出典:農林水産省 令和5年作物統計、気象庁
三重県の農業の特徴
三重県の食産業の特徴は、農業・畜産・漁業という三つの分野がそれぞれ全国水準のブランド力を持つ点にあります。松阪牛・伊勢えびという二大ブランドが高級食材市場で確固たる地位を占めながら、あおさのり・伊勢茶・真珠という生産量全国1位または上位の産品も併せ持っています。地理的には伊勢平野の農業地帯、松阪の牧草地・肥育地帯、英虞湾・的矢湾の養殖業地帯、熊野灘の漁業地帯と、南北に連なる地形に沿って異なる産業ゾーンが形成されている点が独特です。また伊勢神宮への参拝者を背景とした食文化の発信力も高く、伊勢うどん・てこね寿司・赤福餅など加工品・郷土料理との連携で「三重産」の食材認知度が高まっています。
生産食材ランキング
出典: 農林水産省 作物統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査(2023年)
主要食材の生産推移
上位5食材の生産量推移(2018-2023)
出典: 農林水産省 作物統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査(2018-2023年)
津市の消費傾向
出典: 総務省 家計調査(2024年・二人以上の世帯・津市)
旬カレンダー
よくある質問
三重県で漁獲量・生産量が全国1位の食材は?
伊勢えびの漁獲量と、ヒトエグサ(あおさのり)の養殖生産量が全国1位です。伊勢えびは熊野灘〜伊勢湾口の岩礁地帯が漁場で、9月〜4月が漁期です。あおさのりは英虞湾・的矢湾の養殖が主体で、11月〜3月に収穫されます。
松阪牛はどこで育てられているの?
松阪市・多気郡・度会郡などを含む指定地域内で肥育された黒毛和種が「松阪牛」と認定されます。松阪牛協議会による個体識別番号管理で厳密に管理されており、脂肪の融点が低く口溶けの良い霜降り肉が特徴で、全国三大和牛のひとつに数えられています。
三重県の伊勢茶とはどんなお茶?
三重県は荒茶生産量で全国2〜3位に位置する主要茶産地です。伊勢茶は亀山市・松阪市・多気町周辺の丘陵地帯で栽培されており、深蒸し煎茶が多く生産されています。スーパーなどで流通するブレンド茶の原料茶として全国の茶業を支える役割も果たしており、産地ブランドとしての認知向上が近年進んでいます。
出典:農林水産省 令和5年作物統計/文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/気象庁 過去の気象データ。生産量データは2023年の値を使用しています。