徳島県
有名な農産物
すだち
徳島県は2023年産すだち生産量が全国1位で、全国の生産量の9割以上を徳島県が占めています。上勝町・那賀町(木頭)・美馬市などの山間地での栽培が多く、爽やかな香りと酸味が特徴です。8月下旬〜9月にかけてが旬で、松茸・刺身・鍋料理など秋の食卓を彩る食材として全国の飲食店・料理店でも使用されています。徳島産すだちは青果のほか、果汁・ポン酢などの加工品でも流通しています。
鳴門金時
徳島県鳴門市・徳島市・板野郡を主産地とするさつまいもの銘柄で、砂地土壌(砂礫質の海岸部)での栽培が特徴です(地域団体商標「なると金時」の指定産地)。皮が薄く鮮やかな紫紅色、果肉は黄色で糖度が高く、焼き芋・天ぷら向けの品質で知られています。徳島県のさつまいも生産量は全国上位水準で推移しており、ブランド名「鳴門金時」として百貨店・スーパーへの高単価流通が定着しています。
鳴門わかめ・鳴門鯛
鳴門海峡は渦潮で知られる強い潮流域で、この水流がわかめの生育と天然鯛の育成に適した環境を生み出しています。鳴門わかめは厚みがあり歯ごたえが強い品質で知られ、生わかめ(春)・乾燥わかめとして全国に出荷されます。鳴門鯛は引き締まった身質が特徴で、養殖・天然ともに徳島の水産ブランドとして流通しています。
徳島県の気候と農業
徳島県は四国山地の東側に位置し、吉野川が県の中央を東流して紀伊水道に注ぐ地形が特徴です。県土の約75%が山地・丘陵で、平地は吉野川沿いの吉野川平野と徳島市周辺の沖積平野に集中しています。太平洋に面した南部(海部・那賀地方)は黒潮の影響で温暖多雨で年降水量2,000mmを超え、北部の鳴門市周辺は比較的温暖で少雨の瀬戸内的気候です。吉野川の水を利用した蓮根(れんこん)・里芋・鳴門金時(さつまいも)の栽培が盛んで、鳴門市・板野郡周辺が主産地です。すだちは徳島県が全国生産量の全国1位(2023年産約6,420トン)を誇る県を代表する農産物で、上勝町・木頭地区(那賀町)などの山間地でも栽培されています。鳴門海峡周辺では潮流の速い環境を活かした鳴門わかめ・鳴門鯛の養殖・漁獲が行われており、農業・水産業ともに地域の地形と水環境を活かした産地形成が進んでいます。
出典:農林水産省 令和5年作物統計、気象庁
徳島県の農業の特徴
徳島県の農業は「すだちと鳴門金時という二大ブランド」を核にしており、いずれも産地集中度が高い点が特徴です。すだちは全国生産の9割以上を徳島が担う事実上の独占品目であり、他産地との競合がほとんど生じない希少な農産物です。一方、鳴門金時は九州産さつまいもとの差別化を砂地の土壌条件と「鳴門」ブランドで行ってきた歴史を持ちます。吉野川中流域では葉物野菜・れんこん、山間地ではすだち・木頭ゆずといったように標高と地形に応じた品目配置が明確で、狭い県土ながら生産品目の多様性が高い点も徳島農業の構造的な強みです。近年は上勝町のいろどり事業(葉物・花材)が地域農業の付加価値化モデルとして注目されており、大量生産とは異なる方向性での産地ブランド構築が進んでいます。
生産食材ランキング
出典: 林野庁 特用林産物生産統計調査・農林水産省 作物統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査(2023年)
主要食材の生産推移
上位5食材の生産量推移(2018-2023)
出典: 林野庁 特用林産物生産統計調査・農林水産省 作物統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査(2018-2023年)
徳島市の消費傾向
出典: 総務省 家計調査(2024年・二人以上の世帯・徳島市)
旬カレンダー
よくある質問
すだちの産地は徳島だけ?生産量はどれくらい?
すだちは徳島県が全国生産量の9割以上を占める事実上の一大産地です。2023年産の生産量は全国1位で、旬の8月下旬〜9月に集中出荷されます。青果・果汁・加工品の形で全国に流通しており、「すだち=徳島」という産地認知が定着しています。
鳴門金時とほかのさつまいもの違いは?
鳴門金時は鳴門市・板野郡の砂地土壌で栽培されるさつまいもで、皮が薄く糖度が高い品種特性と、砂地栽培による形の良さが特徴です。焼き芋・天ぷらでの品質が高く評価され、百貨店・専門店向けの高単価帯で流通するブランドさつまいもとして定着しています。
徳島県の水産物で有名なものは?
鳴門海峡の強い潮流を活かした鳴門わかめと鳴門鯛が代表的です。鳴門わかめは厚みと歯ごたえが特徴で、春の生わかめが特に人気です。鳴門鯛は引き締まった身質で養殖・天然ともに流通しており、県内外で徳島水産のブランド品として認知されています。
出典:農林水産省 令和5年作物統計/文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/気象庁 過去の気象データ。生産量データは2023年の値を使用しています。