香川県
有名な農産物
小豆島のオリーブ
小豆島(香川県小豆郡)は国内オリーブ栽培の発祥地として知られ、香川県のオリーブ生産量は全国1位です。温暖で雨が少ない地中海性に近い瀬戸内気候が、オリーブの栽培に適しており、小豆島全体がオリーブ観光・産業の一体化した産地となっています。ミッション種・ルッカ種などが主に栽培され、国産エキストラバージンオリーブオイルとして希少性の高い加工品が流通しています。収穫期は10月〜12月で、その年の新油(ヌーボー)は人気が高く限定流通されます。
さぬきのめざめ(アスパラガス)
香川県が育成したアスパラガスの品種で、紫がかった穂先と繊維が少ない柔らかな食感が特徴です。県内の農業試験場で開発され、高品質な促成栽培品として百貨店・料亭向けに流通しています。収穫期は主に3月〜5月で、香川県産ブランドアスパラガスとして県外にも出荷されています。瀬戸内の温和な気候を活かした施設栽培で品質管理が行われています。
引田のはまち
東かがわ市引田地区は日本のはまち養殖の発祥地とされており、香川県のはまち・ぶり類の養殖は全国有数の規模です。瀬戸内海内湾の穏やかな水域で育つはまちは、身質が締まりで評価され、刺身・寿司ネタとして全国に流通します。秋〜冬が旬で、「讃岐はまち」として産地ブランド化が進んでいます。
香川県の気候と農業
香川県は四国の北東部に位置し、瀬戸内海に面した日本最小面積の県です。讃岐山脈が南部を走り、北部の讃岐平野が農業の中心地帯です。年平均気温は約16℃、年降水量は約1,100mmと全国的に見ても雨が少ない瀬戸内気候で、水不足への対応からため池が多く造られ、現在も約12,200か所のため池が農業用水を支えています。香川県最大の農産物はオリーブで、小豆島(土庄町・小豆島町)が国内最大の産地です。香川県のオリーブ生産量は全国1位を維持しており、国産オリーブオイルの大部分が香川産です。讃岐平野では讃岐うどん用の小麦(さぬきの夢・ホクシン系)が栽培されており、うどん産業を支える農産品として位置づけられています。瀬戸内の島嶼部では温暖な気候を活かしたかんきつ類・アスパラガス栽培も行われており、「さぬきのめざめ」(アスパラガス品種)が高品質ブランドとして流通しています。瀬戸内海でははまち・ぶり類の養殖が盛んで、引田(東かがわ市)のはまち養殖は全国有数の規模を誇ります。
出典:農林水産省 令和5年作物統計、気象庁
香川県の農業の特徴
香川県の農業・食産業は「小さな県に凝縮された多様性」が特徴です。面積は全国で最も小さいながら、オリーブ(全国1位)・はまち養殖(全国有数)・讃岐うどん産業という全国に名が通った産品を複数持ちます。オリーブは単なる農産物の枠を超え、小豆島全体が観光・食・農業の一体ブランドとして機能しており、オリーブ公園・オリーブオイル加工・化粧品原料と産業の広がりを持っています。また香川のため池農業は、水資源の少ない環境への農民の適応の積み重ねであり、14,000か所のため池は農業インフラとして現在も機能しています。讃岐うどん産業を支える小麦栽培も、農業と食文化・食産業が直結した事例で、香川では農産物が地域産業の基盤として産業連鎖を形成している点が他県と異なる構造的な強みです。
生産食材ランキング
出典: 農林水産省 作物統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査(2023年)
主要食材の生産推移
上位5食材の生産量推移(2018-2023)
出典: 農林水産省 作物統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査(2018-2023年)
高松市の消費傾向
出典: 総務省 家計調査(2024年・二人以上の世帯・高松市)
旬カレンダー
よくある質問
香川県のオリーブ生産量は全国何位?
全国1位です。小豆島(小豆郡)が国内最大の産地で、香川県が国産オリーブオイルの大部分を供給しています。温暖で雨が少ない瀬戸内気候が地中海性気候に近い条件を作り出しており、収穫期(10〜12月)の新油(ヌーボー)は毎年注目を集めます。
さぬきのめざめとはどんなアスパラガス?
香川県農業試験場が育成したアスパラガスの品種で、穂先が紫がかり、繊維が少なく柔らかい食感が特徴です。収穫期は3月〜5月が中心で、高品質な促成栽培品として百貨店・料亭向けに流通しています。香川県産ブランドアスパラガスとして県外にも出荷されています。
香川のはまち養殖はなぜ有名?
東かがわ市引田地区が日本のはまち養殖の発祥地とされており、瀬戸内海内湾の穏やかな水域での養殖技術が早くから発達しました。香川県のはまち・ぶり類養殖は全国有数の規模で、「讃岐はまち」として産地ブランド化が進んでいます。旬は秋〜冬で、刺身・寿司ネタとして全国に流通しています。
出典:農林水産省 令和5年作物統計/文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/気象庁 過去の気象データ。生産量データは2023年の値を使用しています。