大分県
有名な農産物
関さば・関あじ
大分県佐賀関沖の豊後水道で一本釣りされる高鮮度魚で、厳格な漁獲管理と活魚流通によって鮮度が保たれます。豊後水道の激しい潮流で育つため身が締まり、脂の乗りと旨みのバランスが評価されています。産地直送の刺身として大分市内の飲食店や百貨店で高値取引されており、九州を代表するブランド鮮魚のひとつです。
かぼす
大分県のかぼす生産量は全国出荷量の約95%を占め、事実上の単独産地です。大分市・臼杵市・豊後大野市が主産地で、黄緑色の果皮と爽やかな酸味が特徴。旬は8〜10月ですが、大分県内では年間を通じて利用されます。関さば・関あじへの絞り添え、焼き魚の薬味として地元食文化に欠かせない存在で、近年はドレッシングやお菓子への加工利用も増えています。
大分産乾しいたけ
大分県の乾しいたけ生産量は全国1位で、県内各地の里山で原木椎茸栽培が行われています。クヌギ原木に種菌を植えつけて2〜3年かけて育てる原木栽培は、菌床栽培より香りと旨みが豊かとされます。国内流通する原木乾しいたけの主要供給地として、だし食材・乾物市場での評価が高く、贈答用にも定番品となっています。
大分県のブランド品種
大分県の気候と農業
大分県は九州東部に位置し、北部の国東半島・中部の大分平野・西部の阿蘇外輪山東縁・南部の豊後水道沿岸と、地形が多様です。年平均気温は約15〜17℃、瀬戸内海に面した北部から太平洋に開いた南部まで微気候の差があります。豊後水道は暖流(黒潮の分枝)が流れ込む漁場として知られ、関さば・関あじのブランド漁業を育む海況が整っています。農業面では大分市・臼杵市周辺の平野部が葉菜・根菜の主産地で、日田・玖珠などの内陸盆地は夏の高温と昼夜の寒暖差を活かした施設栽培が行われています。かぼすは大分県がほぼ独占的に生産しており、生産量は全国の約95%を占めます。しいたけ(乾しいたけ)は大分県の生産量が全国1位で、県内各地の里山で原木栽培が続けられています。豊後大野市・竹田市の山間地では昼夜の温度差を活かしたハウスみかんの産地も形成されており、複数の気候帯を活かした多品目生産が大分農業の強みです。
出典:農林水産省 令和5年作物統計、気象庁
大分県の農業の特徴
大分県の農水産業の特徴は「特定品目での圧倒的な存在感」にあります。かぼすは全国シェア約95%という突出した数字を持ち、大分なしではかぼすの安定供給が成立しない構造です。乾しいたけでも全国1位、関さば・関あじは高鮮度ブランドとして全国市場に確固たる地位を築いています。豊後牛は黒毛和牛のブランドとして九州内での認知が高く、農・水・畜の三分野でそれぞれ固有のブランドを持つ県は多くありません。地形的にも国東半島の半島農業、日田盆地の内陸農業、豊後水道沿岸の沿岸漁業と、小さな地域区分ごとに産業のあり方が異なる重層構造が大分農業の本質です。
生産食材ランキング
出典: 農林水産省 作物統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査(2023年)
主要食材の生産推移
上位5食材の生産量推移(2018-2023)
出典: 農林水産省 作物統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査(2018-2023年)
大分市の消費傾向
出典: 総務省 家計調査(2024年・二人以上の世帯・大分市)
旬カレンダー
よくある質問
大分県のかぼすは本当に全国ほぼ独占なの?
はい。大分県のかぼす生産量は全国出荷量の約95%を占めており、事実上の単独産地です。大分市・臼杵市・豊後大野市が主産地で、旬は8〜10月です。県内では年間を通じた利用文化があり、魚料理や加工品への活用が盛んです。
関さば・関あじが有名な理由は?
佐賀関沖の豊後水道は黒潮の分枝が流れ込む激しい潮流の漁場で、一本釣りにより魚体へのダメージを最小限に抑えた活魚流通が行われています。産地管理の厳格さと鮮度の高さが評価の根拠で、高鮮度のまま刺身として食べられることが最大の魅力です。
大分県で生産量が全国1位の農産物は?
乾しいたけとかぼすが代表的な全国1位品目です。乾しいたけは原木栽培の主産地として、かぼすは国内出荷量の約95%を占める産地として、それぞれ突出した生産量を誇ります。いずれも農林水産省の令和5年産統計に基づく数値です。
出典:農林水産省 令和5年作物統計/文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/気象庁 過去の気象データ。生産量データは2023年の値を使用しています。