愛知県
有名な農産物
愛知の大葉(青しそ)
愛知県は青しそ(大葉)の生産量4,020トンで全国シェア約50%の圧倒的1位です。豊橋市・田原市・豊川市などの東三河地域を中心に、温暖な気候と施設園芸技術を活かした周年栽培が行われています。1970年代から業務用需要(刺身のつま・和食店向け)に対応する形で産地形成が進み、現在は冷凍加工・パック詰めなど多様な流通形態が確立。害虫管理の難しい品目ですが、栽培ノウハウの蓄積で高品質な葉を安定供給しています。
愛知のふき
愛知県はふき(蕗)の生産量2,790トンで全国シェア約45%の全国1位です。知多半島の半田市・東浦町を中心に栽培される「愛知早生ふき」は、シャキシャキとした食感と程よい苦味が特徴で、春から初夏にかけての和食食材として全国に出荷されます。施設栽培により10月〜翌5月まで長期出荷が可能で、伝統的な水煮加工の原料としても重要な位置を占めています。
渥美半島のキャベツ
愛知県のキャベツ生産量272,700トンは全国2位(2023年産)で、主産地は田原市を中心とする渥美半島です。2022年まで長年1位でしたが、2023年産は群馬県(282,900トン)に次ぐ位置となりました。豊川用水の整備により冬春キャベツの一大産地に発展し、11月〜5月の出荷が中心。群馬が夏秋、愛知が冬春を担う二大産地構造は、日本の年間キャベツ供給を安定させる役割を果たしています。
愛知県の気候と農業
愛知県は太平洋に面する温暖な海洋性気候と、木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)・豊川用水による安定した水資源を基盤とする都市近郊型農業の中心地です。年平均気温は約16℃、年降水量約1,500mmで冬も比較的温暖なため、露地野菜と施設園芸の両立が可能です。渥美半島では豊川用水の整備(1968年全面通水)を機に水不足地域から一転して全国有数の施設園芸地帯へと転換し、菊・メロン・トマト・キャベツ・いちごなどが栽培されています。知多半島は温暖な気候と名古屋近郊の市場を活かした多品目生産、東三河地方(豊橋市・田原市)はキャベツ・大葉・ふき・トマトの主要産地です。愛知県のキャベツ生産量272,700トンは全国2位(2023年産は群馬県に次ぐ)で、冬春キャベツの国内供給を支える位置付けにあります。青しそ(大葉)は全国シェア約50%で圧倒的1位、ふきも全国シェア約45%で1位です。
出典:農林水産省 令和5年作物統計、気象庁
愛知県の農業の特徴
愛知県の農業は「産出額ベースで全国8位前後、ただし品目別では1位〜5位が多数並ぶ」という層の厚さが特徴です。青しそ(全国1位・シェア50%)やふき(全国1位・シェア45%)のように、作物統計調査の主要品目には入らない「地域特産野菜」領域で圧倒的なシェアを持つ県として知られます。キャベツは2023年に群馬県に1位を譲りましたが、冬春キャベツの主産地として引き続き国内供給の基盤を担っています。渥美半島の施設園芸は花き(菊は全国1位)・野菜・果樹の複合経営が進んでおり、愛知の農業産出額に占める施設園芸の比率は全国でも高い水準です。
生産食材ランキング
出典: 農林水産省 作物統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査(2023年)
主要食材の生産推移
上位5食材の生産量推移(2018-2023)
出典: 農林水産省 作物統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査(2018-2023年)
名古屋市の消費傾向
出典: 総務省 家計調査(2024年・二人以上の世帯・名古屋市)
旬カレンダー
よくある質問
愛知県で全国生産量1位の野菜は?
青しそ(大葉)とふき(蕗)です。青しそは4,020トンで全国シェア約50%、ふきは2,790トンで全国シェア約45%と、いずれも圧倒的な1位です。主産地は青しそが豊橋市・田原市・豊川市、ふきが知多半島の半田市・東浦町です。花きの菊も全国1位ですが、野菜・果物ではこの2品目が代表的です。
愛知県のキャベツは全国何位?
2023年産では272,700トンで全国2位です。1位は群馬県(282,900トン)。2022年までは愛知が長年1位でしたが、2023年産で順位が入れ替わりました。ただし群馬は夏秋キャベツ、愛知は冬春キャベツが中心で、出荷時期が補完関係にあります。渥美半島(田原市)が主産地です。
渥美半島ではどんな農業が盛んなの?
渥美半島は愛知県の施設園芸と大規模畑作の中心地です。1968年の豊川用水全面通水以降、水不足地域から一転して全国屈指の農業地帯に転換しました。キャベツ・大葉・ふき・トマト・メロン・いちご・菊(花き全国1位)などが主要品目で、温暖な海洋性気候と大規模な施設園芸の組み合わせが強みです。
出典:農林水産省 令和5年作物統計/文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/気象庁 過去の気象データ。生産量データは2023年の値を使用しています。