熊本県
有名な農産物
熊本トマト
熊本県のトマト生産量は約132,600トンで全国1位。宇城市・宇土市を中心とした有明海沿岸の施設栽培と、阿蘇外輪山周辺の露地栽培が組み合わさり、冬から夏にかけて切れ目なく出荷される体制が整っています。「りんか409」「麗夏」など全国的に普及した品種が流通量の多くを占め、産地ブランドとして全国の量販店に安定供給されています。
植木スイカ
熊本市北区植木町周辺は、大玉すいかの主要産地として全国に知られています。熊本県のすいか生産量は約46,500トンで全国1位。砂壌土の畑と日照時間が甘みの強い大玉すいかを育て、4〜7月の出荷最盛期には東京・大阪の市場へ大量に流通します。贈答用の高級すいかから業務用まで幅広い用途で消費されています。
くまもとあか牛
阿蘇の広大な草地で放牧されるあか牛(褐毛和種)は、熊本を代表するブランド牛です。長期にわたる放牧で育つことでサシが入りすぎず、赤身の旨みが際立つのが特徴です。熊本市内の専門店や全国の百貨店でも取り扱われ、和牛の多様な味わいを示す存在として評価が高まっています。
熊本県のブランド品種
熊本県の気候と農業
熊本県は九州のほぼ中央に位置し、阿蘇外輪山・九州山地・天草諸島という多様な地形を持つ県です。年平均気温は約16℃、年降水量は約2,000mmで温暖な気候が続きます。特に阿蘇外輪山周辺は国内有数の大規模カルデラを擁し、火砕流由来の黒ボク土壌と阿蘇の湧水が農業の土台を形成しています。阿蘇市・菊池市・合志市を含む県北部では、広大な扇状地を活かした露地野菜の大規模栽培が発達しており、とりわけトマトと大玉すいかの産地として全国市場に名が通っています。宇城市・宇土市など有明海沿岸の低地帯では温度管理のしやすい施設栽培が盛んで、冬春トマトの周年安定出荷を実現しています。天草市を中心とした沿岸部は温和な気候と漁場の恩恵を受け、真鯛や車海老などの養殖業も重要な位置を占めています。阿蘇山の噴煙が降り積もる火山灰台地のうち、くまもとあか牛の放牧草地としても利用される高台は、熊本農業の多面的な土地利用を象徴しています。
出典:農林水産省 令和5年作物統計、気象庁
熊本県の農業の特徴
熊本県の農業を特徴づけるのは「阿蘇のスケール感」です。世界有数のカルデラが形成した広大な台地は、草地・畑作・放牧を組み合わせた多層的な農業空間になっています。トマトとすいかがともに生産量全国1位という組み合わせは、施設園芸と露地大規模栽培の両立を示しており、単一型産地とは構造が異なります。天草の真鯛養殖、きくらげの国内有数産地としての地位、くまもとあか牛の草地畜産と、農・水・畜が互いに補完し合う多角的な食料供給体制が熊本農業の本質です。近年はいちごの産地形成にも力が入れられており、品目の幅はさらに広がりつつあります。
生産食材ランキング
出典: 農林水産省 作物統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査(2023年)
主要食材の生産推移
上位5食材の生産量推移(2018-2023)
出典: 農林水産省 作物統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査(2018-2023年)
熊本市の消費傾向
出典: 総務省 家計調査(2024年・二人以上の世帯・熊本市)
旬カレンダー
よくある質問
熊本県で生産量全国1位の農産物は?
トマト(約132,600トン)とすいか(約46,500トン)がともに全国1位です。トマトは有明海沿岸の施設栽培と阿蘇周辺の露地栽培が組み合わさり、すいかは植木町周辺の砂壌土産地が主力です。いずれも農林水産省の令和5年産作物統計に基づく数値です。
熊本のトマトはどこで作られているの?
宇城市・宇土市を中心とした有明海沿岸エリアが施設栽培の主産地です。阿蘇外輪山周辺の露地産地と合わせて県全体で周年出荷体制を整えており、全国のスーパーへ安定供給されています。
くまもとあか牛とはどんな牛?
阿蘇の草地で放牧育成される褐毛和種(あか牛)です。長期放牧により赤身の旨みが凝縮され、霜降り一辺倒ではない独自の食味が特徴です。全国の百貨店や専門店で取り扱われ、熊本を代表するブランド畜産物のひとつになっています。
出典:農林水産省 令和5年作物統計/文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/気象庁 過去の気象データ。生産量データは2023年の値を使用しています。