長野県
有名な農産物
川上村・野辺山高原のレタス
南佐久郡川上村を中心とする野辺山高原は全国1位(2023年)のレタス産地。標高1300m超の夏でも涼しい環境が、高品質なレタスの安定生産を可能にする。7〜9月の出荷期には首都圏の市場にまとまった量が流通し、スーパーの定番野菜として日常的に届けられている。
シャインマスカット
松本盆地・塩尻市・東御(とうみ)地域の昼夜の寒暖差を活かして栽培されるシャインマスカットは、皮ごと食べられる香りと甘みが特徴。8月下旬〜10月が旬で贈答需要が高く、百貨店や直売所でも人気の高品質品種。産地の観光農園でのぶどう狩りも定着している。
巨峰
巨峰は長野県内での栽培の歴史が長く、須坂市・小布施周辺が主産地。8月下旬〜9月が旬で、黒紫色の大粒と豊かな甘みが特徴。昼夜の寒暖差が果実の着色と糖分蓄積を促し、観光農園でのぶどう狩り体験でも人気の品種となっている。
エノキタケ(信州きのこ)
長野県は全国トップクラスのエノキタケ産地で、長野市・中野市周辺に施設栽培の産地が集積している。長野産エノキタケは白くシャキッとした食感が特徴で、年間を通じて安定供給される。「信州きのこ」ブランドの代表的な品種として全国のスーパーに広く流通している。
ブナシメジ(信州きのこ)
ブナシメジは長野市・中野市周辺の施設栽培産地から年間を通じて安定出荷される。適度な歯ごたえとくせのない風味が幅広い料理に使いやすく、長野県産のブナシメジは全国市場で高いシェアを持つ。エノキタケとともに「信州きのこ」ブランドの二本柱を担っている。
長野県のブランド品種
りんごの品種
ふじ
1939年に青森県藤崎町の農林省園芸試験場東北支場(現・農研機構)で国光とデリシャスを交配して育成され、1962年に品種登録された日本原産のりんご品種。日本国内のりんご生産量の約50%を占める最多栽培品種で、現在は中国・アメリカ・チリ・イタリアなど世界中で商業栽培されるグローバル品種。Brix 14〜16度の高糖度と250〜400gの大果、蜜入りと歯切れのよい食感が特徴。
ぶどうの品種
巨峰
「ぶどうの王様」と呼ばれる紫黒色の大粒ぶどう。1942年に静岡県で誕生し、戦後の日本のぶどう産地を一変させた代表品種。濃厚な甘みとジューシーな果汁が特徴です。
ぶどうの品種
シャインマスカット
ぶどうの代表品種「シャインマスカット」の来歴・旬・主要産地・選び方を解説。マスカット香と種なし・皮ごと食べられる手軽さで近年人気が急上昇している登録品種です。
長野県の気候と農業
長野県は四方を山岳に囲まれた内陸型の高原県で、標高差の大きい地形と盆地特有の寒暖差が多彩な農産物の産地形成を可能にしている。松本盆地・須坂・小布施周辺はぶどう・りんごの主産地で、昼夜の温度差が果実の着色と糖分蓄積を促す。ぶどうは巨峰・シャインマスカットなど多品種が栽培されており、出荷量は全国有数の水準。野辺山高原(南牧村・川上村)は標高1300〜1400mの高冷地農業地帯で、レタスの生産量が全国1位(2023年)の規模を誇る。夏の涼しさが夏季のレタス需要に対応する大産地構造を支えており、7〜9月の出荷集中期に川上村単独でも全国シェアの相当部分を占める。きのこ類はエノキタケ・ブナシメジの生産量が全国上位で、長野市近郊の施設栽培が集積している。野沢菜は長野県北部・野沢温泉周辺が発祥とされる葉物野菜で、塩漬け(野沢菜漬け)は長野の代表的な漬物として全国に流通する。信州サーモンは長野県が開発した淡水養殖のトラウト系品種で、刺身や寿司ネタとして県内の飲食店で扱われている。
出典:農林水産省 令和5年作物統計、気象庁
長野県の農業の特徴
長野県の農業構造の最大の特徴は、高低差4000m近い地形の多様性を産地別に使い分けている点にある。平地の水田・果樹地帯から、標高1000m超の高冷地野菜産地まで、異なる気候帯が県内に共存することで、単一品目では到達できない生産量と品種多様性を実現している。野辺山高原のレタスはその典型例で、関東平野が夏の高温で出荷困難になる時期に代替供給地として機能するという明確な役割分担がある。きのこ産業は施設栽培のため気候に左右されにくく、長野市周辺の産地は年間を通じた安定供給を武器に全国市場での地位を固めている。果樹では寒暖差という地形的条件が糖度と色味に直結するため、品質面での優位性が自然に生まれる。野沢菜・味噌・日本酒など発酵食品の文化も厚く、農産物の一次生産から加工・食文化まで幅広い産業が連動している。内陸という制約を逆手に取った高付加価値農業の成功例として、長野の農業モデルは全国的にも注目度が高い。
生産食材ランキング
出典: 農林水産省 作物統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査(2023年)
主要食材の生産推移
上位5食材の生産量推移(2018-2023)
出典: 農林水産省 作物統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査(2018-2023年)
長野市の消費傾向
旬カレンダー
よくある質問
長野のレタスはなぜ夏に多く出回るのですか?
野辺山高原(川上村)は標高1300m超で夏の平均気温が低く、レタスが傷みにくい環境です。関東平野が猛暑でレタスの産地リレーが途切れる7〜9月に、川上村産が全国の市場に集中出荷されます。全国1位(2023年)の生産量を支える構造です。
長野のシャインマスカットの旬と産地は?
長野県産シャインマスカットの旬は8月下旬〜10月です。松本盆地の塩尻市・東御市・須坂市周辺が主な産地で、農産物直売所やJAの店舗、県内スーパーで購入できます。贈答用箱入りは百貨店でも扱われます。
野沢菜漬けはどこで買えますか?
野沢菜漬けは長野県内のスーパーやJA直売所で通年購入できます。産地の野沢温泉村では各民宿・土産店が手作りの野沢菜漬けを販売しており、秋〜冬の漬け込みシーズン(11月頃)には漬け体験も行われています。東京の長野県アンテナショップ(銀座NAGANO)でも入手可能です。
出典:農林水産省 令和5年作物統計/文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/気象庁 過去の気象データ。生産量データは2023年の値を使用しています。