福島県

Fukushima

福島県は東北地方で最も温暖な気候を持ち、福島盆地を中心に桃やなし、りんごなど果樹栽培が盛ん。きゅうりやトマトなどの野菜生産も活発

有名な農産物

あかつき(もも)

農林省果樹試験場(現・農研機構)が育成し、1979年に品種登録されたもも。白鳳と白桃の交配から生まれ、果肉が締まって甘みが強く、日持ちが良い。福島県は大玉栽培技術を確立して全国に普及させた主産地で、福島盆地の昼夜の寒暖差と粘土質の土壌が色づきと糖度を高める。生産量は福島産桃の中で最大で、全国的に流通する主要品種として定着している。旬は7月下旬から8月中旬。

会津身不知柿

会津地方に伝わる在来渋柿品種で、干し柿に加工して食べられる。「身不知」の名は、実が付きすぎて枝が折れるほどよく実ることから「身の程を知らない」という意味で名付けられたとされる。干し柿にすると渋みが抜け、上品な甘みとねっとりした食感が生まれる。会津若松市周辺での生産が続いており、贈答品としての需要が高い。

天のつぶ(米)

2010年に福島県が育成・デビューさせた県オリジナルのうるち米品種で、奥羽357号と越南159号を交配して育成された。粒が大きく、炊き上がりの白さとしっかりとした食感が特徴。「天から降り注ぐ光で育った粒」というイメージを名称に込めており、県内の直売所やスーパーでの販売が主体。2011年以降の農業復興を担う品種としても注目された。

福島県のブランド品種

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福島県の気候と農業

福島県は面積が全国3位の広大な県で、阿武隈高地・奥羽山脈・越後山脈によって「浜通り」「中通り」「会津」の3地方に分かれる。気候も地方によって大きく異なり、太平洋に面する浜通りは温暖で降雪が少なく、内陸の中通りは盆地性気候で夏は高温・冬は寒冷、山岳地帯の会津は豪雪地帯で知られる。この地形的多様性が農産物の多様化につながっており、同一の県内で複数の異なる農業地帯が共存している。福島盆地(福島市・伊達市周辺)は桃の主要産地で、「あかつき」「あぶくま」などのブランド桃が生産され、もも生産量は全国2位の水準を維持している。会津盆地では会津身不知柿・会津高田梅など在来の果物品種が継承され、日本酒の醸造も盛んで「会津娘」「飛露喜」などの蔵元が知られる。きゅうりの生産量は全国上位に位置し、いわき市周辺の施設栽培が通年出荷を支えている。県全体の農業産出額は東北6県の中で上位に位置する。

出典:農林水産省 令和5年作物統計、気象庁

福島県の農業の特徴

福島の農業を語る上で、2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故による影響を避けて通ることはできない。放射性物質の農産物への影響が懸念され、風評被害により一時は農産物の販路が大幅に狭まった。しかしその後、国と県による徹底した放射性物質検査体制が整備され、2023年時点では基準値を超える農産物の出荷はほぼゼロの状態が続いている。この経験は福島農業に二つの変化をもたらした。一つは検査・トレーサビリティへの投資が他県と比較して格段に進んだことで、消費者への情報開示という観点では全国でも先進的な産地となったことだ。もう一つはブランド再構築の取り組みで、あかつきの桃・天のつぶの米・会津身不知柿など既存の品質を改めて可視化し、産地の信頼性を数値と物語で示す取り組みが加速した。広大な面積が生む地域多様性と、逆境を経た品質管理への徹底した姿勢が、今の福島農業の土台となっている。

生産食材ランキング

#
食材名
生産量 (t)
構成比
2
Peach
28,500
28.9%
3
さやいんげん Green Beans
2,530
10.0%
4
きゅうり Cucumber
39,200
7.6%
4
さやえんどう Snow Peas
965
6.6%
4
Japanese Pear
13,800
8.3%
4
さんま Pacific Saury
2,282
9.2%
5
りんご Apple
18,500
3.1%
5
西洋なし Western Pear
524
3.0%
6
にんにく Garlic
286
1.7%
6
すもも Japanese Plum
829
5.7%

出典: 農林水産省 作物統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査(2023年)

主要食材の生産推移

上位5食材の生産量推移(2018-2023)

さやいんげん
きゅうり
さやえんどう

出典: 農林水産省 作物統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査(2018-2023年)

福島市の消費傾向

旬カレンダー

よくある質問

福島の桃はいつ頃が食べ頃ですか?

福島盆地で主に栽培されるあかつきの旬は7月下旬から8月中旬です。品種によって収穫時期に幅があり、最も早い品種は7月上旬から、遅い品種では9月まで楽しめます。桃は完熟すると傷みやすいため、購入後は常温で1〜2日以内に食べるか、冷蔵庫の野菜室で保管するのがおすすめです。

福島産の農産物は安全ですか?

2011年以降、福島県では農産物の放射性物質検査を継続的に実施しており、国の基準値(一般食品100Bq/kg)を超えた農産物は出荷されない体制が整っています。2023年時点では基準値超過は極めてまれな状況で、検査結果は福島県のウェブサイトで公開されています。消費者が判断できる情報開示が全国でも先進的な水準で行われています。

喜多方ラーメンはどこで食べられますか?

喜多方市内には約120軒のラーメン店が集中しており、人口当たりのラーメン店数が全国でも特に多い街として知られています。平打ち熟成多加水麺と醤油ベースのあっさりスープが基本スタイルで、朝ラーメンの文化も根付いています。福島市・郡山市のラーメン店でも喜多方スタイルを提供する店があります。

出典:農林水産省 令和5年作物統計/文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/気象庁 過去の気象データ。生産量データは2023年の値を使用しています。

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