福岡県
有名な農産物
あまおういちご
福岡県農業試験場が育成したいちご品種。大粒でツヤのある赤色と、糖度・豊かな香りが特徴。全国のいちご生産量上位に位置し、贈答品・スイーツ素材として高い需要がある。旬は12月から翌年4月頃で、産地直送での取り寄せも人気。
八女茶・博多なす
八女茶は福岡県八女市周辺の山間部で生産される日本茶で、深蒸し製法のまろやかな甘みが特徴。玉露・煎茶・抹茶など幅広い種類が揃う。博多なすは福岡平野部で栽培される丸みのある小ぶりなすで、皮が柔らかく煮物・漬物に向く地場品種として知られる。
玄海のさば・まあじ
玄界灘で水揚げされるさばとまあじは福岡の主要水産品。豊前海・玄海灘の漁場で育った脂乗りのよいさばは「ごまさば」「まさば」両方が水揚げされ、刺身・〆さば・みりん干しなどに利用される。糸島市の直売所や福岡市の市場に鮮魚として流通する。
福岡県のブランド品種
いちごの品種
あまおう
福岡県農業総合試験場が育成し、JA全農ふくれん管理下で福岡県内産のみが名乗れる大粒高糖度ブランドいちご。「赤い・丸い・大きい・うまい」の頭文字を冠し、品種登録名は「福岡S6号」。冬〜春の高級ギフト需要を牽引する日本いちごの代表格。
柿の品種
富有柿
岐阜県瑞穂市居倉を発祥地とする完全甘柿(PCNA)の代表品種。渋抜き処理不要で樹上で自然に渋が抜け、サクサクとした食感と高糖度(Brix 15〜18度)が特徴。国内の甘柿品種の中で栽培面積トップを占める「柿の王様」で、北米・欧州でも「Fuyu」の名で流通する国際的知名度の高い品種。
米の品種
ヒノヒカリ
宮崎県総合農業試験場が育成し1989年に品種登録された九州・西日本の代表品種。コシヒカリの血統を引き、温暖地での安定栽培に適する。全国作付面積3位(約8%)を誇り、熊本・大分・福岡・宮崎・佐賀など九州各県で幅広く栽培される。名前は「太陽の光に輝く米」を意味する。
ぶどうの品種
巨峰
「ぶどうの王様」と呼ばれる紫黒色の大粒ぶどう。1942年に静岡県で誕生し、戦後の日本のぶどう産地を一変させた代表品種。濃厚な甘みとジューシーな果汁が特徴です。
福岡県の気候と農業
福岡県は九州北部に位置し、玄界灘・響灘・筑後川流域・有明海と多様な水域に接する。北部の玄界灘沿岸は冬でも比較的温暖で、さばや真あじをはじめとした回遊魚の漁場として機能する。筑紫平野は九州最大の農業地帯で、筑後川の沖積土壌が肥沃な耕地を形成し、水稲・麦・野菜の輪作が行われる。いちご栽培は八女市・うきは市・久留米市周辺が主産地で、昼夜の温度差がある丘陵地の気候がいちごの糖度を高める。あまおうは福岡県農業試験場が育成した品種で、「赤い・丸い・大きい・旨い」の頭文字を持つとも言われ、全国的な知名度を誇る。八女市は日本茶の名産地で、霧が多い山間部の気候が甘みのある茶葉を育てる。南部の有明海沿岸は海苔の養殖が盛んなエリアで、筑後川から流れ込む栄養分が海苔の生育を助ける。柳川市・大川市周辺のクリーク地帯はれんこん・いぐさの産地でもある。福岡の農漁業は平野・丘陵・沿岸の地形を最大限に活用した多品目生産が特徴だ。
出典:農林水産省 令和5年作物統計、気象庁
福岡県の農業の特徴
福岡の農漁業の特徴は「都市圏との近接性を最大限に活用したマーケットイン型生産」にある。福岡市という九州最大の消費都市を抱えることで、いちご・野菜・鮮魚のいずれも収穫から消費者への到達時間が短く、鮮度を維持したまま流通できる。あまおうのブランド戦略は品種登録と県外持ち出し制限によって希少性を維持し、単価を高く保つことに成功した典型例だ。また八女茶は玉露から抹茶まで多品目展開し、茶産地としての厚みがある。農業・漁業・畜産(博多地鶏・飯塚のブランド豚など)が揃う食の多様性が、福岡の産地としての強みを形成している。
生産食材ランキング
出典: 農林水産省 作物統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査(2023年)
主要食材の生産推移
上位5食材の生産量推移(2018-2023)
出典: 農林水産省 作物統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査(2018-2023年)
福岡市の消費傾向
出典: 総務省 家計調査(2024年・二人以上の世帯・福岡市)
旬カレンダー
よくある質問
あまおういちごはどこで買えますか?通販でも取り寄せできますか?
あまおうは福岡県内の直売所やJAの産地直送通販で取り寄せ可能です。旬は12月から4月頃で、この時期に産地直送を利用すると収穫直後の鮮度で届きます。大手通販サイトでも取り扱いがありますが、産地直送品は農家や農協が直接発送するため鮮度が高い傾向があります。
八女茶の玉露と煎茶の違いは何ですか?
八女茶の玉露は収穫前に20日程度覆いをかけて直射日光を遮る「被覆栽培」で育て、旨み成分(テアニン)が多くなります。煎茶は日光を当てて育てるため爽やかな香りと適度な渋みが特徴です。玉露は高級品として贈答用途が多く、煎茶は日常使いとして広く流通しています。
福岡のあさりや海苔はどの海域が産地ですか?
福岡県の有明海沿岸(柳川市・大牟田市周辺)は海苔養殖の主産地で、筑後川の栄養豊富な淡水が混じる海域が海苔の生育に適しています。あさりは博多湾や有明海の干潟が産地で、春と秋が旬です。
出典:農林水産省 令和5年作物統計/文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/気象庁 過去の気象データ。生産量データは2023年の値を使用しています。