北海道
有名な農産物
北見の玉ねぎ
北海道北見市を中心としたオホーツク地域は、北海道内の玉ねぎ生産量の約6割を占める日本最大の玉ねぎ産地です。北海道全体の玉ねぎ生産量752,500トンは全国の約67%に相当し、ほぼ独占状態と言えます。昼夜の寒暖差が大きく火山灰由来の水はけの良い土壌が、甘みと貯蔵性の高い玉ねぎを生み出します。収穫期は8月下旬〜10月で、春まで貯蔵されて全国に出荷されます。
十勝のじゃがいも
十勝平野は日本のじゃがいも生産の中核地域で、北海道の生産量1,916,000トンは全国シェア約85%を占める圧倒的1位です。火山灰土壌(黒ぼく土)と冷涼な気候がじゃがいも栽培に適しており、「男爵」「メークイン」に加え「キタアカリ」「インカのめざめ」など多様な品種が栽培されています。加工用(ポテトチップス・フライドポテト・でんぷん原料)の需要も大きく、食品産業の基盤食材となっています。
富良野・美瑛のスイートコーン
北海道のスイートコーン生産量78,100トンは全国1位で、全国シェアは約43%に達します。富良野・美瑛の丘陵地帯は昼夜の温度差が15℃以上になる日もあり、糖度の高い甘いとうもろこしが育ちます。収穫適期は7〜9月で、「恵味」「ピュアホワイト」など糖度18度を超える品種も多く、夏の観光と結びついた産地ブランドとして確立しています。
北海道のブランド品種
北海道の気候と農業
北海道は日本の総面積の約22%を占める広大な土地と、冷涼で湿度の低い気候を活かした大規模畑作が最大の特徴です。年平均気温は7〜10℃、札幌で年降水量約1,100mmと本州より少なく、夏季の最高気温も比較的低いため、病害虫の発生が少なく農薬使用量を抑えられる利点があります。農家1戸あたりの平均経営耕地面積は約33haで全国平均(約3ha)の10倍以上。十勝平野では小麦・ビート・じゃがいも・豆類の4品目を組み合わせた大規模輪作が行われ、北見地方は北海道の玉ねぎ生産量の約6割を占め、全国出荷の大部分を担っています。上川・空知地方は米と玉ねぎ・かぼちゃの複合経営、夕張・富良野・美瑛ではメロン・スイートコーン・アスパラガスなど夏野菜のブランド産地が形成されています。道東の根釧台地は酪農中心で、本州とは農業構造が根本的に異なります。
出典:農林水産省 令和5年作物統計、気象庁
北海道の農業の特徴
北海道の農業は「北海道1道で日本の野菜生産量の約20%を占める」というスケールで語られます。特にじゃがいも・玉ねぎ・スイートコーン・かぼちゃ・にんじん・アスパラガス・ブロッコリー・えだまめ・やまのいもの9品目で全国1位であり、大根・トマト・さくらんぼ(北海道仁木町)・メロン(夕張)などで全国2〜3位。本州のように都市近郊型・施設園芸型の農業ではなく、広大な耕地での露地大規模栽培が基本で、機械化率が高く1農家の経営面積は全国平均の10倍以上あります。収穫期が本州と時差があるため、夏〜秋の端境期を北海道産が埋める構造になっており、全国の青果流通スケジュールの基盤を担っています。
生産食材ランキング
出典: 農林水産省 作物統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査(2023年)
主要食材の生産推移
上位5食材の生産量推移(2018-2023)
出典: 農林水産省 作物統計調査・農林水産省 海面漁業生産統計調査・林野庁 特用林産物生産統計調査(2018-2023年)
札幌市の消費傾向
出典: 総務省 家計調査(2024年・二人以上の世帯・札幌市)
旬カレンダー
よくある質問
北海道で生産量全国1位の野菜は何ですか?
じゃがいも(1,916,000トン)・玉ねぎ(752,500トン)・にんじん(156,900トン)・かぼちゃ(76,300トン)・スイートコーン(78,100トン)・ブロッコリー(26,600トン)・アスパラガス・えだまめ・やまのいもの9品目で全国1位です。いずれも農林水産省の作物統計調査(令和5年産)に基づく数値です。
北海道の玉ねぎ・じゃがいもは全国シェアどれくらい?
じゃがいもは全国シェア約85%、玉ねぎは約67%と、ほぼ独占的な生産量を誇ります。北海道なしでは日本のじゃがいも・玉ねぎ市場が成立しないレベルで、年間を通じた貯蔵・出荷体制によって全国の食卓を支えています。
なぜ北海道で大規模な野菜生産ができるの?
広大な平野と冷涼な気候、火山灰由来の水はけの良い土壌が揃っているためです。1戸あたりの経営耕地面積は約33haで全国平均の10倍以上あり、十勝平野では小麦・ビート・じゃがいも・豆類の4品目輪作が大規模機械化で行われています。夏季の気温が低いため病害虫発生が少なく、農薬使用を抑えた栽培が可能です。
出典:農林水産省 令和5年作物統計/文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/気象庁 過去の気象データ。生産量データは2023年の値を使用しています。